🐌キムおさんの マむクラ物語

※みんクラシリヌズは2025幎3月をもちたしお終了したした。
長くのご声揎本圓にありがずうございたした(*^â–œ^*)
動画は珟圚非公開の為、リンク切れしおおりたす。今埌、再公開する時甚にリンクはそのたた残しおおりたすのでご了承ください。
—–

ナカりんのマむクラ専門チャンネル みんクラこず みんなで䜜るマむンクラフトでは、
芖聎者のみなさんず䞀緒に統合版のワヌルドで楜しく遊んでいたす

シリヌズ シヌズン、5では
参加リスナヌの キムおさんが
マむンクラフトの物語を制䜜しおくれたした
ラむブ配信の䞭でナカりんが朗読したよ

掲茉甚に党文送っお䞋さいたした(*^â–œ^*)ので
ご玹介しおいきたす❣ 

第話はただ、ネザヌが平和だった頃のお話から。マグマキュヌブの名前の由来が分かる創䞖蚘。
キムおさんの マむクラストヌリヌを
お楜しみください
(キムおさんの みんクラ 参加日蚘はこちら))
(キムおさんの ゲヌム チャンネルはこちら)

※䞀番䞊にあるものから順に読んでいくずお話が぀ながりたす。

目次


🐌📕【マむクラ創䞖蚘】第䞀章 灌熱(しゃくね぀)の倧地

☟お話を動画で聞きたい方はこちら
2024.9.4 みんクラ5Live#1 24:59頃
動画の説明欄ずコメント欄にタむムスタンプを抌しおいたす


【マむクラ創䞖蚘】
第䞀章
灌熱(しゃくね぀)の倧地

か぀おこの土地は朚々が生い茂り
人ず自然が共存する穏(おだ)やかな䞖界だった
圓時の暮らしを少し語っおおく
人々は蟲䜜を行い家畜を飌い
䜕䞍自由なく暮らしおいた
たた、ペットを飌う事が流行っおいた
特に人懐っこい
ブラックキュヌブず呌ばれるペットが人気だった
ブラックキュヌブずは人間を芋぀けるず
ピョンピョンず跳(は)ねながらすり寄っおくる
れリヌ状の生き物で、知胜は高くないがずおも愛嬌のある生き物だ
撫(な)でるず高く飛び䞊がる姿もずおも可愛らしい
そんな暮らしを続けおいたある日
この䞖界に異倉(いぞん)が起き始めた
気枩の急激な䞊昇
それもあったが、雚が降らないのだ
雚期(うき)に入っおも雚が降らない
過去にそういう事が無かったわけではないのだが、、
その事に぀いお皆は蚀う
「たあ、そのうち降るだろう、、」
楜芳的にそう思っおいいた蚳ではなく
人間ずいう生き物が
自然に察しお無力である事を
皆、知っおいた
埅぀しかない、、
その気持ちの珟われだった

そしお、、䞀幎埌
雚は、ただ降らず
぀いには井戞も枯れた、、

新しい䜜物が育぀事は、もう無かった
保存の効く物で耐えながらも
残りの食料はあず僅(わず)かずなった

そしお、、あの日
この䞖が終わる蜟音(ごうおん)ず共に倧地が割れた
割れた倧地より灌熱(しゃくね぀)のマグマが
芖界を埋め尜くすほどに急激(きゅうげき)にあふれ出す
人々は逃げ惑(たど)った
『裏の高台(たかだい)たで走れヌ振り返らずに走れヌ』
あたりのマグマの速床に皆、䞀心䞍乱(いっしんふらん)に駆け出した
私は走る最䞭(さなか)に取り残された家畜が
マグマに飲たれるのを芋た
だが、同様に取り残されたであろうブラックキュヌブは
溢(あふ)れ出たマグマを啜(すす)っおいる様にも飲み蟌んでいる様にも芋えた
気がした、、
気のせいだろうか、、

我々は村の裏にある高台(たかだい)に
必死の思いで助け合いながら非難するこずが出来た
だが、、この村より暙高(ひょうこう)の䜎い村の人達はダメだろう、、
近隣(きんりん)の村ずは亀易(こうえき)も盛んだった
祭りでは察抗し合い、困り事では手を貞し合う良い関係だった
気の良い連䞭だった
どうしおこんな事に、、
その埌も溢(あふ)れ出続けるマグマは枯れる事を知らず
党おを飲み蟌んでいく
村も、その生掻も、思い出の堎所も、、
避難埌、我々はお互いの安吊(あんぎ)を確認しながら
安堵(あんど)ず絶望(ぜ぀がう)を繰り返しおいた
そんな時、ピョンピョンず跳ねる四角い物䜓が目に入った
人の男が叫んだ
『あ、あい぀はオレのペットのブラックキュヌブだ
良く生きおた、良く生きおたなぁ』
男はペットを残しお逃げた眪悪感(ざいあくかん)ず安堵から駆け寄り
嬉々(きき)ずしお抱き䞊げ抱きしめた
だが次の瞬間
ペットは男の肉ず骚を容赊なく焌いた、、
それは、ただゞャレおいただけなのかもしれない
飌い䞻を芋付けおい぀も通りにすり寄っただけなのかもしれない
䞀぀だけ違っおいたのは
そのペットの䜓枩は人間の耐えられる、、いや、圢を保おる枩床ですらなかった
焊げた匂いが錻を突いた時
芋おいた者達は起きた事を理解し始めた
その䌞瞮(しんしゅく)する䜓から時折(ずきおり)芋える赀い光は
マグマ以倖の䜕物でもなかった
ブラックキュヌブはマグマを䜓内に取り入れ
灌熱の怪物ぞず倉異しおいた
その日から人間を芋付けるず人懐っこくすり寄っおくる黒い悪魔を
【マグマキュヌブ】ず呌んだ

その埌、我々はかなり離(はな)れた堎所にあるが
神の降り立぀地ず呌ばれる叀代の遺跡(いせき)を祀(た぀)った
䞀颚(いっぷう)倉わった建造物の有る堎所を目指す事になった
䜕故その堎所に向かうのかずず蚀えば
そこは祭事(さいじ)に䜿う堎所で僅(わず)かばかりではあるが
備蓄(びちく)があったからである
備蓄(びちく)ずは蚀っおも也燥した豆が少しばかりある皋床ではあるが
ただ、道䞭に氎や食料があるかもしれない
䜕もないこの堎所に留(ずど)たるより良いだろうず
倚少の期埅を持ち぀぀歩き出した

我々は、、進み続けた
䞉日䞉晩、飲たず食わずに、、
䞖界が灌熱ず化しおから氎など䞀滎もなく
食料になりそうな動物も朚の実も草すら生えおいなかった
その間にも悪魔ぞず倉異したマグマキュヌブは絶え間なく我々を襲った
抗(あらが)う術(すべ)は拟った石を投げ぀けるぐらいしかなく
たた、、倚くの犠牲者が出おしたった
たった少しの豆のために、、

぀いに我々は遺跡にたどり着いた
だが、、備蓄甚(びちくよう)の小屋は焌け萜ちおしたっおいた
その光景を前に立っおいられる者はいなかった
絶望(ぜ぀がう)の淵(ふち)に立ちあずは手を組んで飛び降りるだけ
そう思っおいた我々は䞍思議な光景を目(た)の圓たりにした
黒曜石(こくようせき)で出来おいるずいう門を暡(かたど)った叀代の遺跡は
幌少(ようしょう)の頃(ころ)から祭事(さいじ)の際(さい)に
幟床(いくど)も芋おきたそれずは様子が違っおいた
ただ黒く冷たく硬(かた)いだけだったハズのその門は
犍々(たがたが)しく茝いおいた
皆、その光から目が離せなくなっおいた
そしお䜕故かその光を芋぀めおいるず
その光の䞭ぞ足を螏(ふ)み入れる衝動(しょうどう)を抑(おさ)えられない
足や腕に鉄ブロックが付いおいるのかず錯芚(さっかく)するほどの疲劎感(ひろうかん)
立ち䞊がる事さえ困難(こんなん)に思えた、、ハズなのに
人たた人ず光の䞭ぞ進んでいく
光に包たれた者は消えおいく、、
だが、たた人、人ず進んでいく
私も䟋倖ではなく光の䞭ぞ消えた
光に包たれたあず朧(おがろ)げに移動しおいる感芚はあった
どんな感芚だったかはハッキリずは憶(おが)えおいないが
あたり良いものではなかったず思う

やがお意識が鮮明になり目を開けるず
そこには緑に満ちた倧地が広がっおいた
氎があった、草があった、動物がいた
朚々が生い茂っおいた
皆、その堎に厩(くず)れ萜ち土にたみれお抱き合った
぀いにあの地獄から解攟されたのだ
我々は力の限り歓声を䞊げた
い぀たでも䞊げ続けた
その声が枯れおもなお、、
それは安堵したその瞬間から倱った仲間たちぞの悲しみが始たり
続いお行く事を感じおいたから、、

そしお数カ月ほど時は流れ
我々はこの門を叀代の遺跡の奇跡ぞ感謝を蟌めお
【垌望の門】(Gate of Hope)
そう名前を付けた

その埌、村ぞの垰還(きかん)を詊(こころ)みはしたが
マグマキュヌブの襲撃に䜕床も打ち砕かれた
我々は話し合った結果
この新たな緑の地に村を䜜るこずを決めた

そこから【垌望の門】の偎(そば)に䜜った村は
発展(はっおん)の䞀途(いっず)を蟿(たど)っおいく

なぜ、、あの日から我々の䞖界は地獄になっおしたったのか
それは今でもわからない

そしお月日は流れ
ある日この村に行商人の男がやっお来た
青いフヌドに身を包み銖の長い動物を連れおいる
少し撫(な)でおみたら唟(぀ば)をかけられた、、
行商人の男は門に気付くなり蚀い攟った
あれは【地獄の門】だ
灜(わざわい)を呌ぶず
実際に黒曜石(こくようせき)の門は近幎そう呌ばれ恐れられだしおいるずいう
我々ずは逆にこちらから向こうに行った者たちがいお
その惚状(さんじょう)を䌝えおいるのかもしれない
確かに門の向こうは地獄だ
しかし平和で穏(おだ)やかな時もあった
我々の故郷、、
過去の事を考えるず寂寞(せきばく)の思いが沞(わ)き立ちそうになる
取り壊せ取り壊せず隒(さわ)ぎ立おる行商人に我々は蚀う

【地獄】か【垌望】か
それは、どちら偎から通ったのか
ただそれだけの問題なのだず

【マむクラ創䞖蚘】
第䞀章
灌熱(しゃくね぀)の倧地 完

🐌📕【マむクラ創䞖蚘】第二章忘华の死霊王(ネクロマンサヌ)

☟お話を動画で聞きたい方はこちら
前線 2024.9.19 みんクラLive#1
18:08頃
埌線 2024.10.1 みんクラ5Live#2
08:04頃
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【マむクラ創䞖蚘】
第二章
忘华の死霊王(ネクロマンサヌ)

死霊王ずは、すべおの䞍死者(アンデット)を統(す)べる
この䞖の理(こずわり)ず異(こず)なる真(たこず)に属(ぞく)する者である

垌望の門より珟れた者たちはこの地に根付き豊かな暮らしを手に入れた
この地に趣(おもむ)きお移䜏(おいじゅう)する者も倚くあり
日々(ひび)栄えおいった
我々の故郷(こきょう)がネザヌに倉わっおから20幎
そしお明日はこの地にたどり着いた蚘念日であり
その祭りが執(ず)り行われる
なかなかに盛倧(せいだい)な芏暡(きが)のため、村の倖からも倧勢がやっお来る
そうそう【垌望の門】を壊せ壊せず隒いでいた
あの青いフヌドの行商人も䞖界をフラ぀きながらしばらく商(あきな)いをした埌はこの村に戻っお来る
今では出皌ぎに行くこの村の䜏人ずいった感じである
私は今日も青いフヌドの行商人ず酒を酌(く)み亀(か)わす
今では良き友だず思っおいる
そもそも灜(わざわ)いだから門を壊せず蚀っおいた蚳だから悪い奎ではなかった
それにこの友人の持っおいたカボチャやスむカの皮には村も救われた
たあ、氎䞭を泳ぐトカゲずかサンゎずか蚀う硬(かた)い石なのか怍物なのかわからないものは
䜿い道は未(いた)だにわからないが、、
䞖界を股に掛けるだけあっお圌の話にはい぀もながら驚(おどろ)かされる
毎晩のように飲み明(あ)かしおも話が尜(぀)きる事はない
月も星も茝(かがや)き出しそろそろお開(ひら)きにするかずいう時
圌は革袋から䞀぀の箱を取り出した
箱を開けるず䞀冊の本が入っおいた
『アンタこの文字が読めるか』
本のカバヌにはこの䞖界の文字で死霊王(ネクロマンサヌ)の秘術
そう曞かれおいた

さすがにもうコチラの䞖界も長いからそのくらいの文字は読める
䜕かのテストかいそう思っおいるず
『すたんすたん、これはワシが曞いたものだ
アンタ達の文字を少しは読める様になったからな』
圌は間違えたずばかりに本のカバヌを倖した
そうこの䞖界の䜏人ず我々は話す蚀葉はほが同じなのだが䜿う文字は違(ちが)っおいるのだ
『それで、どうだこの本読めるのか』
その本のタむトルは我々の䞖界の文字でこう曞かれおいた
【死霊王(りィザヌ)の秘術】ず

『そうかアンタ達の䞖界ではネクロマンサヌの事をりィザヌっお呌ぶのか』
死者を蘇(よみがえ)らせそれを埓(したが)える王
たあ、わかりやすく蚀うず䞍死者(アンデット)達の王様ずいったずころか
呌び名は違うがネクロマンサヌずりィザヌ、これは同じもののようだ

本の内容だが初めの方は我々の元いた䞖界の䌝説や昔話のような物で少し懐(な぀)かしさもあったが
読み進めるに連(぀)れ様子がおかしくなっおきた
りィザヌたる存圚に成る(な)可(べ)くには
癟の骞(むくろ)ず魂(たたしい)を生莄(いけにえ)に捧(ささ)ぐるこず
王の力は生莄(いけにえ)ずの絆(きずな)が深ければ深いほど倧(おお)いなるものずなるであろう

なんずも気味の悪い本だ、、
これではりィザヌを創(぀く)り出す秘術(ひじゅ぀)が掛かれおいるようなものだ
さらに読み進めおいくず、ずあるペヌゞで私は我が目を疑(うたが)った

王たるものの統(す)べる䞖界
りィザヌず成(な)りたる者は
千の骞(むくろ)ず魂(たたしい)を六芒(ろくがう)の星(ほし)よりなる円陣(えんじん)に捧(ささ)げよ
さすれば倧地は裂(さ)け
地の底より灌熱(しゃくね぀)の憎悪(ぞうお)が溢(あふ)れ出し
生者(せいじゃ)無き䞖界をその手に玍(おさ)める事ができるだろう

私は我々の䞖界が倉わっおしたったあの日の蚘憶(きおく)が鮮明(せんめい)に蘇(よみがえ)り激高(げきこう)した
この本をどこで手に入れたのかず匷い口調で詰(぀)め寄(よ)った
その勢(いきお)いに怅子から転げ萜ちた行商人は
酷(ひど)く怯(おび)えた衚情を浮(う)かべた
その時の私は鬌(おに)をも残虐(ざんぎゃく)に屠(ほふ)る圢盞をしおいたに違いないのだ

我(われ)に返った私は友人に䜕床も謝眪(しゃざい)した
少し萜ち着いおから話を聞くず、本の出所(でどころ)はハッキリしないらしい
行商先で店に䞊(なら)んでいたものを買っおきたそうだが
その店の店䞻(おんしゅ)も䜕が曞いおあるのかわからない本だったので
どうせガラクタだろうず特に気に留(ず)める事もなく
どこで手に入れたか憶(お)えおいなかったそうだ
我々の文字を知るこの行商人の友人が芋付けなければ
暖(だん)を取るための火起(ひお)こしの麻瞄(あさなわ)の代(か)わりにでも䜿われおいたのかもしれない

そうしお倜は曎(ふ)けお行き
続きは明日の祭(た぀)りが終わっおからにしようず友人は垰っお行った
どうせ読めないからず眮いお行った本を読みながら私は眠りに぀いた

目が芚(さ)めるず村には倧勢が詰(぀)めかけおいる
çµ¶(た)えず音楜が流れあちらこちらで人々は螊(おど)っおいる
正に祭(た぀)りは倧盛況(だいせいきょう)である
私も䞀通(ひずずお)り祭(た぀)りを楜しんだ頃には、もう倕陜(ゆうひ)は沈(しず)み蟺(あた)りは薄暗(うすぐら)くなっおおり
ドヌン、ドヌンずいう音ず共に花火が䞊がり始めた
さお、家で花火を芋ながら䞀杯やるずするかず私が行商人の友人を招(たね)き入れた時だった
耳の奥たで裂(さ)けるようなずお぀もない爆発音(ばくは぀おん)がした
花火の暎発(がうは぀)か
瞬時にそう刀断(はんだん)しお我怪我人(けがにん)はいないかず二人で家を飛び出した
だが、、そこで目にしたものは花火の暎発(がうは぀)などではなく
空を舞(た)う䞉頭(み぀がしら)の怪物だった
怪物は酷(ひど)く聎(き)き心地(ごこち)の悪い雄叫(おたけ)びを䞊げながら䜕かを村に投げ付けおいる
投䞋(ずうか)された物は地面に到達(ずうた぀)するず激(はげ)しく爆発(ばくは぀)した
祭(た぀)りの日ずいうで倧勢(おおぜい)が抌し掛けおいた事もあり
音楜ず螊(おど)りで賑(にぎ)わう村は瞬(たたた)く間に血が川のように流れを䜜る凄惚(せいさん)な堎所ぞず倉わっおいった
村の䞊空を旋回(せんかい)する怪物は容赊(ようしゃ)なく爆発物(ばくは぀ぶ぀)を投䞋(ずうか)しおいる
人々はどこぞ逃げれば良いのかもわからず逃げ惑(たど)った
ある者たちは空からの攻撃を避(さ)けるため森ぞ逃げ蟌んだ
だが、そこには匓や剣を携(たずさ)えたガむコツの怪物がどこからずもなく抌し寄(よ)せた
ある者たちは船を出し氎路(すいろ)を逃げようずしたが
海の䞭から湧き出した腐敗(ふはい)した亡者(もうじゃ)達に喰(く)い荒(あ)らされた
私も友人も成(な)す術(すべ)もなく逃げ惑(たど)っおいた
そんな時だった
「戊えヌ無事なものは歊噚(ぶき)を手に取れ」
声のする方を芋るず、そこには私たちがよく行く酒堎(さかば)の息子の姿があった
圌はここに村を䜜ったその幎に生たれた子だった
それが今や立掟な青幎になっおいる
私は目が芚めた
逃げ惑(たど)っおいる堎合ではない
そうだあの子達を死なせおはいけない
あの子たちが我々の未来なんだ
私は決意した、怪物を倒(たお)すには怪物しかない
ただ無事な者たち数名にりィザヌの秘術(ひじゅ぀)の事を話し
亡骞(なきがら)を癟䜓集める手䌝いを頌(たの)んだ
普段なら銬鹿にされそうな頌(たの)みだが䞊空を旋回(せんかい)する怪物を芋お他に打぀手も無いず思ったのか
倚少胡散(うさん)臭(くさ)くおも手を貞(か)そうずいう者が数名もいた
集たり぀぀ある亡骞(なきがら)には芋知った顔がいく぀もあった、、
亡骞(なきがら)は八十䜓ほど集たりあず二十䜓ずいう所で村の䞭心から魔方陣(たほうじん)が浮かび䞊がっおきた
それず共に倧地が裂(さ)けおいく様な振動(しんどう)を始めた
私は二十幎前の蚘憶(きおく)が蘇(よみがえ)る
我々の䞖界が灌熱ず化したあの時の振動だ、、

千の骞(むくろ)ず魂(たたしい)を生莄(いけにえ)に捧(ささ)ぐるこず
生者(せいじゃ)無き䞖界をその手に玍(おさ)める事ができるだろう
䟋の本の内容が頭を過(よぎ)る
この䞖界も地獄に倉えようずいうのか
あずに二十䜓の亡骞(なきがら)、、間に合わないのか、、
その時だった、厩(くず)れ萜ちた蟲堎から豚の矀れがこちらに向かっお逃げ出しおきた
迷っおいる暇(ひた)は無かった
私はその堎にいる者達に声をかけ豚の骞(むくろ)を、、いや、我々の手で骞(むくろ)にした豚を生莄(いけにえ)に加えた
癟の骞(むくろ)ず魂(たたしい)は揃(そろ)った

私は静かに詠唱(えいしょう)を始めた
、、生きずし生けるもの
死しお尚(なお)生きるもの
我が肉䜓ず粟神(せいしん)の苊痛を糧(かお)ずしお
我を死霊(しりょう)の王たらしめん

詠唱(えいしょう)を終(お)えるず䜓の䞭心が溶(ず)け出すほど熱くなり血液は沞隰(ふっずう)した
䜓衚(たいひょう)はみるみるず数倍にも膚(ふく)れ䞊がり醜(みにく)く匟(はじ)け飛び
蟺りに血の雚を降らせた
そしお匟(はじ)け飛んだ血ず肉が再びその堎に集たり
新たに䞉頭(み぀がしら)の怪物が誕生した
その姿は生莄(いけにえ)の圱響(えいきょう)なのか豚の顔が䞉぀䞊んでいた
りィザヌを倒すため
残った村の仲間を助けるため
そしおこの䞖界をネザヌにしないために
私はりィザヌず化(か)した

豚の䞉頭(み぀がしら)ず化(か)した私が雄叫(おたけ)びを䞊げるず
生莄(いけにえ)ずなった癟の骞(むくろ)達が次々ず立ち䞊がった
間に合わせの豚たちだけでなく立ち䞊がった骞(むくろ)が皆、豚の顔をしおいた
私がもう䞀床雄叫(おたけ)びを䞊げるず豚の怪物達はガむコツの怪物を襲(おそ)い始めた
そしお豚の怪物達は次々ずガむコツ達を蹎散(けち)らしおいく
剣を持ったガむコツに少し手間取(おたど)る事はあったが敵ではなかった
海より湧(わ)き出した腐敗(ふはい)した亡者(もうじゃ)達も豚の軍団の敵ではなく
瞬(たたた)く間に壊滅(かいめ぀)しおいく
私は䞊空を旋回(せんかい)しおいるりィザヌ目掛(めが)けお勢(いきお)いよく飛んだ
そしおすれ違(ちが)いざたに自分が攻撃されるなど考えおもいなかったであろうダツの胎䜓に
私の倉貌(ぞんがう)しお突き出した尟骚(びこ぀)を深々(ふかぶか)ず突き刺した

グェ゚゚゚
䜕やら叫び声の様な物が聞こえた気がしたが
私の耳には入らない
続けざたに私はダツの巊腕を匕き千切(ちぎ)った
グ、ギィむむむむ
たた、叫び声の様な物が聞こえた気がしたが
やはり私の耳には入らなかった
なぜ、、この村を緑(みどり)豊(ゆた)かなこの䞖界を
支配(しはい)したい皋床の理由で壊すのか、、
王たるものの統(す)べる䞖界
そんなくだらないもののために我々の故郷(こきょう)は地獄に倉わっおしたったずいうのか
そんな、、くだらない理由で倧勢(おおぜい)の呜を奪(うば)うずいうのか
そんなくだらない怪物の悲鳎(ひめい)など、私の耳に届(ずど)くはずもなかった

息も絶(た)え絶(だ)えになり背䞭を芋せお逃げ出そうずするこの醜悪(しゅうあく)なりィザヌずかいう怪物に
私はトドメを刺す以䞊の枟身(こんしん)の䞀撃を食らわせた
りィザヌの身䜓は吹き飛びその勢(いきお)いのたた光速で墜萜(぀いらく)し
地面に突き刺さり、やがお息絶(いきた)えた

我々はりィザヌを倒した
しかし喜ぶこずは䜕䞀぀無かった
ただただ倚くの仲間たちが、祭(た぀)りを楜しみに来た人々が犠牲(ぎせい)になった
倱うものしかない灜厄(さいやく)でしかなかった

その埌、私は豚の軍団を匕き連れ今はネザヌず呌ばれる故郷(こきょう)ぞ垰る事にした
今のこの身䜓なら灌熱(しゃくね぀)にも耐(た)えられるだろう
新たなりィザヌず化しおしたった私にはこの緑(みどり)豊(ゆた)かな生者(せいじゃ)の䞖界は盞応(ふさわ)しくない
行商人の友人を始め数人が行くなず止めおくれおくれおいたが
生莄(いけにえ)に䜿った豚の圱響(えいきょう)なのか豚の軍団の統制(ずうせい)がうたく取れないのだ
誰かを襲(おそ)いでもしたら取り返しが぀かない
どうやら私はりィザヌずしお䞍完党(ふかんぜん)な存圚のようだず説明したら
少しは玍埗(なっずく)しおくれお私の提案(おいあん)を了承(りょうしょう)しおくれた
あずの事を友に頌み私ず豚の軍団はネザヌぞず消えた

私の埓者(じゅうしゃ)達には人は襲わない様にず蚀い聞かせおいるのだが
かすり傷でも負(お)わされれば理性(りせい)を倱(うしな)い
必芁以䞊に培底的(おっおいおき)に反撃(はんげき)しおしたう
やはり私の力が䞍完党(ふかんぜん)な事が原因(げんいん)だろう
ただ、仲間意識(なかたいしき)が匷く倧勢(おおぜい)で撃退(げきたい)しようずするのは生前の名残(なごり)なのかもしれない
埌(のち)にこの豚の軍団は【ゟンビピグリン】ず呌ばれるようになった

こうしお私は灌熱(しゃくね぀)の倧地ぞず倉貌(ぞんがう)しおしたった
今や生者(せいじゃ)無き䞖界(こきょう)を統(す)べる
新たな王ずなった

【マむクラ創䞖蚘】
第二章
忘华の死霊王(りィザヌ) 完

🐌📒【奇跡の村を求めお】 アむルトンの日蚘

☟お話を動画で聞きたい方はこちら
前線 みんクラLive#1 42:25頃
埌線 みんクラ5Live#3 16:15頃
動画の説明欄ずコメント欄にタむムスタンプありたす

【奇跡の村を求めお】
アむルトンの日蚘

ネザヌ(地獄)から移り䜏んだ奇跡(きせき)の民がいた
その民たちが䜜った村は、奇跡の村ず呌ばれるこずになった

マむクラ創䞖蚘 第䞀章より

『よう、お前たち奇跡の村の䌝説を知っおるか』
10畳ほどの郚屋で気さくに話す男がいた
男は4人の仲間ず、ひょんな事からこの郚屋で同居しおいる
たたその話かず4人はやや呆(あき)れた衚情を浮かべおいる
『どうせ暇なんだろたあ聞けよ』
䜕しろあの地獄の䞖界から移䜏しお来たっお話だから
きっずずんでもねぇ連䞭だろ

おっず、自己玹介がただっだな
オレの名前はアむルトン
俊敏(しゅんびん)な動きに定評(おいひょう)のある男さ
仲間たちはオレを36(サヌティヌシックス)ず呌んでるぜ
あたりの速さに脚(あし)が36本くらいに芋えるのかもな、ハハハ
たあ自分で蚀うのも䜕だが、少し老け顔だから
36歳くらいに芋えお、そう呌んでるのかもしれねぇが、、

ここの仲間はみんな芏埋(きり぀)正しい
同じ時間に寝お、同じ時間に起き、みんなで䞀緒に飯を食う
オマケに食べる前にはお祈りずきおやがる
たあ、最初は堅苊(かたくる)しかったが流石にもうなれたがな
だが、オレはもう盎(じき)にここを出お行く事になっおるんだ
そろそろお迎えが来る時間なんだが、、

コツコツず足音を立おながらキッチリずした制服を着た男が郚屋の前に立った
男はノックもせずにドアを開け蚀い攟った
「36番出ろ釈攟だ」

オレは制服の男に連れられお壁(かべ)の倖に出た
制服の男からは「もう二床ず来るなよ」ずいうありがたいお蚀葉たでいただいた
おっず、さっきたでのオレに぀いおの話は忘れおくれ
ちょっずしたヘマで捕たっおいたんだ
で、今日が釈攟の日っおわけさ
でもよ、奇跡の村の䌝説は本圓さ
オレはその村を探しおいるんだ
塀(ぞい)の䞭っおいうのは暇(ひた)だからさ
こんなホントかり゜かわからない話の情報をみんな隠(かく)したりしねぇんだ
だからおかげさたでオレの䞭で村の堎所はここじゃないかっお䜍眮たで特定できた
出所したおでどうせやる事もないしさっそくそこぞ向かっおみるぜ

アむルトンは船を乗り継(぀)ぎ
山を越え、谷を䞋り
぀いにその堎所にたどり着いた
『こ、こりゃ䜕だ』
すげぇ奎らが居るっお思っおたから
さぞ栄えおるかず思ったら廃墟(はいきょ)じゃねぇか

そこには村があったであろう残骞こそあるが
建物などは厩(くず)れ萜ち腐食(ふしょく)し、雑草(ざっそう)が生い茂っおいた

アむルトンは村を物色(ぶっしょく)しおいる
『あ、倧した物もねぇなぁ』
んあの高台(たかだい)に䜕かあるな
そう呟(぀ぶや)くずご自慢の俊足(しゅんそく)で走り出した

墓、、か
5぀䞊んだ墓は幎季を感じる物だった
䞀番右の墓などは苔むしお棹石(さおいし)の郚分が倒れおしたっおいた
その倒れた棹石(さおいし)に目を向けた時、村を芋䞋(みお)ろす圢になった
その時アむルトンは䜕かの異倉に気が付いた

『お、おい、、この村なんか倉だぞ』
もう少し高い堎所からこの村を芋たい
呚りを芋枡すず䞀本のトりヒの倧朚が聳(そび)え立っおいた
あれだ
アむルトンはご自慢の俊足(しゅんそく)で倧朚の根元たで来たが
ずおも登れるような代物ではなかった
空に向かっお䞀盎線に䌞びるその倧朚はかなりの高さたで掎(぀か)たる枝などなく
䜓䞀぀で登っおいくには無理があった
たあ慌おる事はねぇか、時間はたっぷりある
アむルトンは自身の経隓から慎重(しんちょう)に事を運ぶ事にした
、、たた、あの青い行商人の時みたいに掎たる様な事はゎメンだからな
苊虫(にがむし)を噛(か)み朰(぀ぶ)すような蚘憶が蘇(よみがえ)っおきた

あのやろう奇跡の村に関係ある曞物だず蚀っおやがるが
芋せもしねぇし売りもしねぇだずかホントに商人か
オマケに本のタむトルは『死霊王(ネクロマンサヌ)の秘術』だずか
バカにしおんのか胡散(うさん)臭すぎるだろ
たあ、本のタむトルはオレが盗みにダツの家に忍び蟌んだ時に芋たものだが、、
そいいえばアむツその時
『こんな本があったからいけないんじゃ、、』ずかブツブツ蚀いながら泣いおやがったな
なんだか可哀そうになっお集䞭力が切れたのが運の尜き
オレは物音を立おちたった
芋付かった時のアむツは本圓にやばかった、、
本気で殺されるず思った、人間はあんな顔ができるんだな、、
鹒(さわ)ぎを聞き぀けたゎペりアラタメに埡甚になっおいなければ
オレは今頃この䞖ずお別れしおたはずだ
本圓に呜拟いしたず思う
これが1UPっおや぀かもしれねぇ

本は読んだら返そうずは思っおいたが
ずんでもない倧事(おおごず)になっおしたっお塀(ぞい)の䞭に入居したのさ
そんな蚳でこのトりヒの倧朚にはしっかりずハシゎを掛けお蚈画的に登っおいくぜ
アむルトン村の方を向いおハシゎを掛け始めた

数日埌、、良し倩蟺(おっぺん)たで来たぞ
しかしハシゎは反察偎に掛けるべきだったな
そうすれば掛けおる途䞭である皋床の高さたで来れば振り返るだけで確認できたのによ
アむルトンは村が早く芋たくお村ずアむルトンの間に倧朚を挟んでしたっおいた
『たあ暇だしお楜しみは最埌に取っお、、おくのも、、』
アむルトンは呟(぀ぶや)くのをやめお少し考える仕草をした
墓堎の高台(たかだい)で感じた違和感、その正䜓は
村に刻(きざ)たれた巚倧な魔方陣だった

この村で、、いったい䜕があったんだ、、

この村でいったい䜕があった村に刻(きざ)たれた魔方陣を芋䞋(みお)ろしながらオレは考えた、、
だが、考えたっおわかるものじゃなかった
やっぱりあの青い行商人を捜(さが)すしかねぇか
あの死霊王(ネクロマンサヌ)の秘術ずかいう本、この村に関係があるずか蚀っおやがったな
、、そうだ思い出したぞ
あの本を少しだけパラパラずめくった時、曞いおあった文字は読めなかったが
確かにこの魔方陣のような絵を芋たぞ
それから数日かけおオレは青い行商人のいた堎所に戻っおきた
ただここに䜏んでるず良いんだが

石畳(いしだたみ)の街道沿(かいどうぞ)いに建っおいる䞀軒の家の前に立ち
䞭を芗き蟌んでいるず、、䞍意に埌ろから声をかけられた
「ワシの家に䜕か甚かの」
驚(おどろ)いお䞀歩前に飛び出し振(ふ)り返っおみるず
そこにはあの青い行商人の男が立っおいた
オレの顔を芋るなり
「たた貎様かヌ」ず鬌のような圢盞(ぎょうそう)を浮かべたかず思うず
酷(ひど)く冷培(れいお぀)な顔になり
「お前、あの本を䜕かに䜿う気なのか」ず䜎く響(ひび)いたその声に
返答(ぞんずう)次第(しだい)では今日がオレの呜日(めいにち)になる、そう盎感した
『た、埅っおくれ、オレはあの奇跡の村の事が知りおぇだけなんだよ
オレは必死にあの村ぞ行っおきた事
あの村に刻(きざ)たれた魔方陣があの本にも描いおあった事を話した
オレは冒険家っおほどでもねぇし歎史家っおほどでもねぇ
でもよ、ネザヌから来たっおいうすげぇ連䞭に䌚っおみたかっただけなんだよ
アンタ䜕か知っおるんだろ頌む教えおくれ』
そう蚀っお深々ず頭を䞋げた

誠意(せいい)ず熱意(ね぀い)が䌝わったのか
青い行商人はオレを家の䞭ぞ入れおくれた
この家に入るのは二床目だが、、やはり家は玄関から入るに限るな
オレは小さな䞞テヌブルに案内された
「おめえさん酒は飲めるか」
オレは頷(うなず)いた
でも、誠意(せいい)が䌝わったずはいえ
この人からしたらオレはコ゜泥っお認識(にんしき)だず思うんだが
酒たでご銳走(ちそう)しおくれるずはえらく気前がいいもんだ
オレの前に眮かれたグラスにボトルから酒が泚(そそ)がれおいく
い぀の間にかフヌドを取っおいたその顔はおっさんずいうより爺(じい)さんずいった颚貌(ふうがう)だった
オレはグラスに口を぀けるず喉(のど)から火が出るかず目を䞞くした
くぅぅ、、なん぀ヌ匷い酒だ
その衚情から読み取ったのか
「このくらい匷い酒を煜(あお)らないず話せない内容じゃからな」
そう蚀っお爺さんは悲しそうな県をした

爺さんは蚀う、あの村の連䞭がネザヌから来たのは間違いだず
圌らが䜏んでいた時はネザヌは地獄などではなく緑豊かな土地だったのだず
オレはそれを聞いただけでも興味接々(きょうみしんしん)で身を乗り出した
もしかしお爺さんもそこから来たのかず尋(たず)ねたが爺さんは銖を暪に振った
「ワシは圌らがこちらの䞖界に来おから知り合ったんじゃ」
気の良い連䞭だったのでその村が気に入りそこに䜏み着いたず話しおくれた
『そういえば今のネザヌは豚の怪物で溢(あふ)れおるみおぇだが、あれは昔からいたのかい』
䜕気なく聞いた぀もりだったが
「おい若造蚀葉に気を付けろあれは怪物なんかじゃないんじゃ」
爺さんは少し怖い顔をした
オレは少し堎を和(なご)たせようかず
『ヒむィィィ』ず蚀いながら倧げさに怅子から転げ萜ちおみせた
爺さんは思いのほかツボに入ったのか倧笑いしおいる
「わははは、ワ、ワシも昔、友人に詰(぀)め寄られお怅子から転げ萜ちたこずがあったわい」
その笑顔を芋おなんだか爺さんず打ち解けたような気がしお嬉しくなった

話も匟みだした頃に爺さんはあの本を持っおきた
「お前さんこの本の䞭身を少しはみたんじゃろ」
オレは芋たが読めない文字だったず䌝えた
死霊王(ネクロマンサヌ)の秘術ずかいう衚玙は読めたんだがず蚀うず
爺さんはバツが悪そうに、これはカバヌでワシが曞いたものじゃずカバヌを倖した
珟れた衚玙にはやはり読めない文字が曞かれおいた
「これはりィザヌの秘術そう読むんじゃ」
どうやらネクロマンサヌの事をネザヌの䞖界ではりィザヌず呌ぶらしい

爺さんがもう20幎も前の事じゃがず始たった話は
オレの想像(そうぞう)を軜々(かるがる)ず越えおいく
信じられないほど壮絶(そうぜ぀)なものだった
『そんな、、じゃあ呜からがら逃(のが)れお来たこの地で
たたそんな酷(ひどい)い目に遭(あ)わされたおのか
そんなの酷過(ひどす)ぎるじゃねえか
せっかく村も栄えおこれからっお時によぅ、、』
「ワシもあれからいろいろ考えたんじゃが
あの村に刻(きざ)たれた魔方陣は圌らがこの地にたどり着いた時には
すでにあの堎所にあった、そう思っおいるんじゃ」
爺さんは興奮したのか少しだけ息遣(いきづか)いが荒(あら)くなっおいた
「あの魔方陣を芋たんならわかるじゃろ
どう芋おも建物の䞋に描(えが)かれおいたじゃろ
぀たり圌らは魔方陣の䞊にたんたず村を䜜っおしたったのんじゃ
そしおりィザヌは20幎ずいう幎月をかけお村が栄えるのを埅っおいた」
ここに曞いおあるじゃろず爺さんは本をめくる
たあオレには読めねぇ文字なんだがそれは今はいい
「この千の骞(むくろ)ず魂(たたしい)を捧げた者がこの䞖界を統(す)べる王になるずいう条件
その数が揃(そろ)うのをダツは埅っおいたんじゃ
そしお、人々が集たる祭(た぀り)の日に蚈画を決行したに違いないのじゃ」
爺さんは熱く熱く語っおくれた

『なるほど、爺さんの友人がそれを止めたんだな
しかも圧倒的(あっずうおき)な匷さで』
爺さんは本のペヌゞをめくった
圓然オレには読めないが、そこには生莄(いけにえ)ずの関係が深ければ深いほど
その力は倧きくなるず曞いおあるようだ
そうかあの村を襲(おそ)ったりィザヌがどういう経緯でりィザヌになったかは知らねぇが
恐らくたずもな手段じゃねぇだろう
たしおや望(のぞ)たれおりィザヌなっおるずは到底(ずうおい)思えねぇ
぀たりあの村の結束力(けっそくりょく)の匷さに敗れたずいう事か
乗り越えた苊難(くなん)を考えれば勝負にならねぇのも圓然だ
、、なんおスゲェんだ
あの村は廃墟なんかじゃねぇ
あの村はこの䞖界を救ったんだ
本圓に奇跡の村だったんだ
オレは心底(しんそこ)心が震(ふる)えた
あの【垌望の門】はこの䞖界に䜏むオレたちにずっおも垌望だったんだ
アむルトンは自身の知らないずころで䞖界が救われおいた事を知り
䜕ず衚珟しおいいのかわからない高揚感(こうようかん)に包たれた
『そういえば爺さん、その埌友人ずは䌚えたのかい』
その質問には寂(さび)しそうな顔をしながら銖を暪に振った
「じゃが生きおいるず思っおおる
ネザヌには䜕床か行ったが芁塞(ようさい)ず呌ばれるものがあるじゃろう
あそこには村を襲(おそ)ったガむコツがおった
噂(うわさ)では宝を守っおいるず蚀われおおるが
ガむコツ野郎は宝に興味(きょうみ)なんおないじゃろ
ワシにはあれが監獄(かんごく)に芋えるんじゃ
倖に出お悪さをしないために封(ふう)じ蟌めおいるように感じるんじゃ
アむツが食い止めおいる、そう思うんじゃよ」
この爺さんがそう感じるなら本圓にそうかもしれねぇなぁ
䜕か蚌拠(しょうこ)がある蚳じゃねえがオレもそう思うよ

『そうだあの村の再建(さいけん)は䞊手くいかなかったのかい
村を頌むっお蚀われたみおぇだけど』
アむルトンは珟状廃墟になっおしたっおいた村に぀いお尋(たず)ねた
爺さんが蚀うには、さすがにあれだけの事があったから悪評(あくひょう)が立ち
立ち寄る者もほずんどいなくなったんだずか、、
アむルトンはそれを聞いおなんずも遣(や)る瀬(せ)無い気持ちになった
「そんな顔をせんでもええ
生き残った村人にはワシが行商の仕事をしっかり叩き蟌んだからのぅ
今や䞖界䞭でその姿を目にするわい」
爺さんは嬉しそうに蚀う
「仕事を憶えお皆が旅立぀時
あい぀ら感謝の印じゃずかいっおロバでも良いのにわざわざラマを連れおのぅ
服装ずお自由のなのに青いフヌド姿でのぅ、、ふふふ」


嬉しそうな爺さんの目は少し涙で最(うる)んでいるように芋えた
その顔を芋られお少し恥ずかしかったのか急に立ち䞊がり
「村を守るずいう事は、あの堎所に村を再建する事じゃない
村人の未来を守る事なんじゃ」
爺さんは決め台詞をビシッず蚀い攟った
これはもっず恥ずかしくなるダツだず予感したオレは
『スンゲェ』ず蚀いながら怅子から転げ萜ちた
二人は顔を合わせお倧笑いした

オレはそのたた仰向けで少し止たり
倩井を眺(なが)めながら噛(か)み締(し)めた
、、本圓にすげぇ話だった
この䞖界はただただオレの知らないすげぇ事がたくさん有るんだ
これだから探求(たんきゅう)はやめられねぇ
「そうじゃアンタただ名前をきいおなかったのぅなんお蚀うんじゃ」
『オレはアむルトン・レッドフィヌルド
たあ、ずある仲間たちからはサヌティヌシックスっお呌ばれる事もあるぜ』
「なんじゃどれも長いのぅ少しづ぀掻(か)い摘(぀た)んで
ア・ラ・サヌ、、おおそうじゃアラサヌで『それはマゞでやめおくれ』
「じゃあ、ア・レ・、、クス、おおアンタの事をアレックスず呌ぶ事にするかのぅ」
オレの通称(぀うしょう)がアレックスになったのはこの時からだ

その埌オレは数日の間(あいだ)爺さんず飲み明(あ)かし
たくさんの話を聞き街を出た

さお、次は爺さんの蚀っおたネザヌ芁塞でも行っおみるか
いや、たおよ、先にピラミッドずかいう建造物(けんぞうぶ぀)にいくか
森の掋通ずやらも捚おがおぇなぁ
䞖界はただただオレの知らない事で溢(あふ)れおやがる
本圓に最高だぜ

[冒険者]å…Œ(けん)[歎史家]
通称アレックス
その名が䞖の䞭に広たっお行くのは
ただ先の話しである

【奇跡の村を求めお】
アむルトンの日蚘 完

キムおさんのXより ナカりんのツむヌトぞのリツむヌトご玹介文 2024.10.6
🐌ナカりんさんのHPで 僕の曞いたマむクラの物語のコヌナヌたで䜜っお頂きたした
ありがずうございたす🙇‍♂✚
ちょっず廃墟を䜜ろうずしたら廃墟っお理由が必芁だよなぁ
なんお思っおいたら思わぬ長文になっちゃった😅💊
—–
廃墟建築からスタヌトした物語だったんですね❣
こんなに壮倧な物語を考えれるなんおすごい👏
ずおも楜したせお頂きたした✚
キムおさん楜しいお話をありがずうございたした💕

キムおさんの 参加型ラむブの感想日蚘はこちら
🐌📕キムおさんの みんクラダむアリヌ

その他のマむクラチャンネルはこちらは
マむクラアニメ
ナカりん マむクラ教宀

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